ラビット・ストーリー

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カフェ・ラビット・オーナー

福田美保子さん





「接客も含めて、アナログ的な暖かい手触りを
大切にした店づくりを大切にして行きたい」

お店を始められた経緯

ーお店を初めて、いま何年目になるんですか?

福田さん:早いもので、もう六年目になりまね。

ーお店の名前の由来はやはり、あのラビットからですよね?

福田さん:はい。主人が亡くなった後、残されたBMWとラビットがあって、店を始める時に可愛らしさも考えて、ラビットにしました。
その主人のBMWに乗るために免許を取った訳ですが、ツーリング に行っても、女性ライダーがのんびり出来る様なカフェって意外と少ないんです。で、だったら自分で作ればいいや、って思いついて。

ーなるほど。オープンしてから一番苦労した事は何でしょうか?

福田さん:そうですね。苦労はイッパイありすぎて、何から話せば良いものか・・・・・・(笑)

ー6年もやっていると常連さんが沢山いらっしゃると思うのですが?

福田さん:ええ。オープン当初から、ラビットやBMWに乗ってらっしゃる方たちとか、主人が「旧車会」というツーリング・クラブに入っていた関係で、その会の仲間の方  とかですかね。
他にも県南の方から月に一度は必ずみえられる方とか、色んな方がいらっしゃいます。最近は地元の方が知ってくださり、よく来て下さいます。

ー来られたお客さんが一番興味を持たれるのは、やはりヴィンテージバイクですか?

福田さん:やはり、そうですね。
BMWはR-26とR-100RS、シルバー・ピジョンが置いてるのですが、状態がいいので、皆さんとても珍し がって下さいます。それと雑誌類です。
とにかく古い雑誌があるので、その数には皆さん驚かれるみたいです。 特に自分の生まれた年代の雑誌を実際に目にすると感慨深いものがあるんだと思います。

ラビットについて

ー「ラビット会」というのもあるんですよね。

福田さん:はい。主人が入っていた「旧車会」に憧れて作ったんですが、みんな「ラビット・ツーリング」って呼んでいます。
現在決 まったメンバーは7〜8名いらっしゃいます。で、その内、その日の天気の様子で、いつでもツーリングOK という、本当にバイク好きの方が私を含めて3名程います。
たまに、女子ツーリングもやったりします。

ー現在コロナ禍の真っ最中ですが、影響はかなりありますか。?

福田さん:そうですね。やはり影響は大きいです。
狭い店なので、密を避けるため、 納屋を改装して離れを作りました。
あと、テイクアウトを始めるキッカケは、店の営業自体は週三日なんですが、近所のお年寄りグループの集まりに

ランチを注文いただいていて、コロナで集まりがなくなり、お家まで配達をしようと思ったのです。それ以外の時に、ご近所の老人会などから、注文があったりして、営業形態も若干変わりました。


ラビットのこだわり

ーなるほど、そんな風にして始められたラビットですが、ラビットのこだわりについて聞かせてください

福田さん:私もライダーなので、旅先で一杯の美味しいコーヒーに出会って、癒される気持って本当にわかるんです。
ですから、ラビットに来ていただいたお客様に一期一会の縁として、心を込めてコーヒーをお出しした いと思って、キチンとマエストロになるべく勉強して、マイスターの資格を取りました。
通信教育で取ったんですけどね。(笑)
当然、コーヒー豆にも拘って有機栽培の豆を仕入れしています。

ーラビットでは野菜やお米などでも拘ったメニューを出してますよね

福田さん:自分で作ったお野菜やお米をお店で出せたら、ステキだな、 と思って始めたんです。
どうせ出すなら無農薬にこだわりたい、と思い始めました。
その流れから、「農家民泊」も始める流れに繋がった訳ですが、残念ながら今はコロナですからお休みしています。
でも、お客様にそれらを喜んで食べていただけるのはほんとに嬉しい限りです。

ー今どき、レコードという音響設備も珍しいですよね。

福田さん:これは、私がお嫁に来る時に持って来たものなので、捨てられないんです(笑)
アナログって、デジタルと違って暖みを感じるじゃないですか。
主人の残してくれたモノも全てそうですが、 単なるブームとかではなく、旧い物の暖みはずっと大事にしてゆきたいと思ってます。

ーなるほど。では最後に、今後のラビットについてお聞かせください

福田さん:はい。
今はコロナで本当に大変な時期なのですが、今後こんな状況も改善されるでしょうし、早く皆んなが自由に 心から楽しんでツーリング出来るような時が来ればいいな、と思います。